2021年4月25日日曜日

交流練習withビバリード(^ω^)

月曜はチャレンジクラス(^ω^)
枚方のスクール「ビバリード」さんを招いての交流練習でした。
ビバリード代表の須田さんは、デフバスケットの元・女子日本代表監督。
バスケットを愛する聴覚障がいの子達や地元の子達と一緒に活動されています。
既によく投稿している通り、S.B.Cや私がコーチングしてきた(している)子達の中には、『日本の育成年代バスケットの負の部分』に晒され、心身に傷を負った子が少なくありません。
また、それ以外にも様々な理由で『育成年代バスケの第一線とされる環境』ではプレーさせてもらえない、プレーできなくなった…そういう子達も世間には少なくありません。
表向きは「未経験でも上手くなくても大丈夫!」とか「誰でも歓迎!」なんてお題目を掲げていても、それを体現しているところは少ないです。
実際にそんなことを標榜している団体で、実質まともに受け入れてもらえず、S.B.Cへ来る子もいます。
発達障害、起立性調節障害、片耳失聴、ダウン症…。
S.B.Cは、そんな子達も、一切の分け隔てなく受け入れてきました。
子ども達のレベル感や体格、年齢は勿論のこと、障がいのあるなしで入れるとか入れないとか、プレーできるとかできないとか、全くもっておかしな話。
どんな子達にも等しく、バスケットを楽しむ権利がある筈。S.B.Cはそう考えていますし、実際にそれを体現していると自負しています。
だから、ビバリードさんとは気が合うのでしょう。
とはいえ、当日はやはり、悩みました。
私は「耳が聞こえない」という状況を知らない健常者です。日常的に、デフの方と接している訳でもない。
そんな自分が、普段のS.B.Cの練習を、どんな風にデフの子達に伝えれば良いのか。
何せ、コーチングにおいて大きなツールである「言葉」や「音」では伝えられないのです。これは想像以上に困難なことでした。
単に言葉自体が伝わらないことは、あまり問題ではない。
私にとって難しかったのは、ニュアンスや言葉の空気感、言葉に「言霊」を乗せて伝えることができない、ということ。
言葉に楽しさや愉快さ、滑稽さを乗せたり、熱量を乗せたり、重みを乗せたり、圧を乗せたり…ということができない。
言葉だけなら筆談や手話で補えます。しかし、こういったことは伝わらない。自分がイメージしたように、デフの子達へは伝えられないのです。
結局、私が頼りにしたのは、筆談や手話ではなく、身振り手振りや表情。こっちの方がまだ伝わるかなと。
ただ、一生懸命やったのですが、それでも全く出来の悪いコーチングであったように思います。
わざわざ京田辺まで来てくれたビバリードの子達には、なんとも申し訳ない気持ちです。
それでも、ゲームを楽しんでくれて、その後の自由時間も、S.B.Cの子達とビバリードの子達が混ざって楽しそうに練習をしている姿もあり、ひとまずは、開催して良かったかなと。
障がいがあるかないかなんて、バスケットを楽しむことには関係ない。
デフの子達はとても明るくて、楽しそうにバスケをしていました。
これからも一緒に楽しんでいきたいですね。
S.B.C-The First ComfortZone-
- 全ての子ども達の“安心領域”-


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