2020年1月6日月曜日

S.B.Cってこんなトコ 第2章『暴力・暴言・威圧する指導は、断固NG!』

~暴力・暴言・威圧する指導は非科学的・非効率的で、子供達を不幸にする!~

暴力・暴言・威圧する指導は、子供達の健全育成に悪影響を及ぼすだけで、全く不要であると当スクールでは考えています。
無論、無根拠にそう考えているのではなく、人間は強いストレスに晒され続けると心身に様々な悪影響が出ることが、脳科学で既に立証されている、と知っているからです。
単なる精神論ではなく、「暴力・暴言・威圧する指導は、もはや科学的に否定されている」という事実を、当スクールは何よりも先にお伝えしたいと思います。
そのような指導は前時代的であるだけでなく、非科学的・非効率的であり、子供達も親御さんも幸せな気持ちになりません。そのような手法を、当スクールは断固として採用しません。
※「一切叱らない」という意味ではありません。当スクールにも遵守すべきルールやマナーはあり、それを逸脱する行為については、厳しく叱責することも当然あります。しかし、それは暴力・暴言・威圧とは全く意味合いが違うものであり、明確に線引きをしてコーチングを行っていきます。

~ストレスに晒され続けると人間は弱り、楽しむと人間は活性化する~

暴力・暴言・威圧に晒されると、脳からはアドレナリンやノルアドレナリンなどの緊張ホルモンが分泌されます。これは一時的に身体能力を上げる効果がありますが、その代償として、冷静で柔軟な思考力を阻害し、細胞の再生や新陳代謝を止めてしまう作用があります。
この状態が長く続くと、身体の抵抗力が落ちたり、うつ状態に陥るなど、深刻な悪影響が出てしまうのです。長い目で見て、そのような選手が順調に成長していくことは難しいと当スクールは考えます。
物事を前向きに楽しんでいると、脳からは五感を研ぎ澄ますホルモンや、心身を活性化するホルモンがどんどん分泌されます。また、満足感を覚えると、細胞の再生を促進するホルモンが分泌されます。バスケットボールを楽しむことは、明るく健全で健康な子供を育みます。だからこそ、選手としても成長するのです。
このような考え方から、当スクールでは後者に重きを置いてコーチングを行っていきます。

~ストレス耐性は、「ストレスを受け続ける」ことでは身に付かない~

いまだ世間には、「甘やかしているとストレス耐性が身に付かない」などという考え方が根強く残っていますが、これは非科学的で誤った考え方です。ストレスに晒され続けても心身が弱るだけで、決して耐性が付く訳ではありません。
真のストレス耐性とは、ストレスをストレスと感じない思考、一般的に使われる表現としては「ポジティブシンキング」のことです。どんな苦労や大変なことも、自分の中でポジティブに変換してしまえる思考力(ポジティブ変換能力)こそが、真のストレス耐性なのです。
ポジティブ変換能力は、暴力・暴言・威圧する指導(選手を否定することが多い指導)からは育まれません。当スクールは、そういった指導を排し、ポジティブな声掛けやコーチングを旨とし、子供達に真のストレス耐性を身に付けてもらいたいと考えています。
※これら脳科学に基づいた指導指針は、「日本ファーストコーチ普及協会」で提唱されています。当スクール代表は同協会の認定バスケットボールコーチ(全国で10人目)を拝命しています。

~ 思考力を奪う指導ではなく、令和時代を生き抜く力を育む~

圧力で「やらされる」だけの指導を受けていると、心身を害するだけでなく、自ら考える思考や主体性が奪われ、指導者の言うことを忠実に実行するだけのロボットのような選手に育ってしまいます。これでは将来、優秀な選手になることは勿論、一人の人間として自立することも阻害してしまいます。残念ながら、こういった指導が多くのミニバス、部活、スクールなどでいまだに横行しているのが、日本の育成年代指導の現実です。
ロボットのような人材は、全てAIと機械に取って代わられる時代です。AIよりも不完全な人間がAIの真似をして、この先、果たして生き残っていけるでしょうか。
当スクールでは、自ら考える思考力や主体性など、「人間らしさ」を育てたいと考えています。それが子供達の将来にとって、かけがえのない財産となり、令和という時代を生き抜く力になると信じているからです。
※バスケットボールは、レベルが上がるにつれて戦術がどんどん複雑化していく、たいへん奥の深いスポーツであり、思考力を育むには非常に有用です。当スクール代表は、この難しいスポーツを、柔軟な発想力や思考力で打開する「考えるバスケットの会/考えるバスケット協会」の認定コーチ(全国で7人目)を拝命しています。

~JBA(日本バスケットボール協会)のガイドライン遵守~

そもそも、暴力・暴言・威圧する指導は、JBAのガイドラインで固く禁じられており、昨今、教本や講習でも特に重点的に伝達されることです。何故、JBAから厳しく伝達されるかといえば、「暴力・暴言・威圧する指導はあらゆる面においてマイナスの効果を生む」ということが、既に様々な根拠から明らかになっているからなのです。
JBAは近年、世界基準に追いつくために、世界の選手やバスケットボールというスポーツを研究し、収集・精査した情報を、ライセンス保持者を中心に積極的に伝達しており、その内容と方向性は概ね、正しいものであると言えます。こういった適切な情報を踏まえることは、育成年代の指導者としては当然のことであり、これを公然と無視する(或いは情報をアップデートしない)指導者には、指導者たる資格がないと言っても決して言い過ぎではありません。
当スクールは、JBAの指針として特に強調される「スポーツ・インティグリティ(「誠実」「真摯」「高潔」などを意味する概念)」を遵守し、コーチングを行っていきます。
※当スクール代表は、プロリーグを除く全カテゴリの全国レベルの大会で、ベンチ入りし指揮する権限のある「JBA公認コーチライセンスC級」を取得しています。

~スポーツは、己を幸せにするため、観る者を幸せにするためにある~

何よりも、暴力・暴言・威圧する指導は、コーチ・メンバー・見守る親御さんにとって、全く「楽しくない」と感じませんか。我が子が指導者に怒鳴られ、駒のように扱われている姿を見て、幸せになれますか。そんな環境でバスケをしていて、子供達は本当に幸せなのでしょうか。
「怒鳴らなければ上手くならない、それしか方法がない」のであればともかく、それは根拠の薄い精神論に侵された、旧時代の思い込みに過ぎません。そのような強制力がなくても、いやむしろ、そのような強制力がない環境の方が、子供達は伸びます。
少なくとも、当スクールはその信念を持ち、日々のコーチングにあたっていきます。

~努力は夢中に勝てない~

「努力は夢中に勝てない」という言葉があります。どんなに苦しいことに耐えて努力をする人であっても、バスケが大好きで、夢中になって取り組んでいる人には勝てない、という意味です。それは何故か。
夢中な人にとって、それは苦しいことでも努力でも何でもなく、ただただ「楽しい」からです。楽しいから、時を忘れていくらでも取り組めるし、疲れも感じません。(前述の通り、楽しんでいる間は、身体を活性化させたり細胞を再生させるホルモンが出続けるため、容易に疲れないのです。)
「努力しなくては」と必死になっている人は、楽しんでいる人に比べ、心身に限界がくるのが早いのです。暴力・暴言・威圧する指導で「努力をさせる」よりも、褒めて、勇気付けて、楽しませて、「夢中にさせる」ことを目指す方が、コーチングとしては理に叶っているのです。
また、ひとたび夢中になれば、その子にはもはや過剰なティーチング(教え込む)は必要ありません。課題やヒントを与えるだけでグングン成長しますし、最終的には自分で自分に課題を課し、それを解決し、高めていけるようになります。
「努力」はどこまでいっても、「夢中」には勝てないのです。故に、当スクールは「努力」する子供ではなく、活き活きとバスケに取り組む、バスケに「夢中」な子供を輩出したい。そう願っています。

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